そうですかそんなことが・・・。

自分は2月の大会の時、付き合っていた人がいました。結局、今は別れてしまったんですがね・・・。

彼女も、バレー部に入っていました。たまたま、その大会の時に、女子と試合会場が一緒だったので、「応援するように」と、女子の顧問の先生が言ったらしく、応援に来てくれていました。

なんとか勝って、次の試合に出たいと思っていた自分達ですが、チームメイトのほとんどがシャイな奴らで、女子の前で恥ずかしがったり、格好をつけていたりで、そんなチーム状況で勝てるはずもなく、完全に相手ペースのまま、試合が終了してしまいました。

試合後、こんな事を言っている奴、Ｓがいました。

「あ〜あ、Ａのせいで負けちゃったよ。女子にいいとこ見せられなかったじゃん。」

自分はこの一言を聞いて、そいつに対して、怒るとか、腹が立つということを通り越して、呆れてしまいました。「お前は一体、何のためにバレーをやっているんだ？」と。

実際、その試合まで、Ｓはろくに練習をしていなかったため、女子に格好悪い所を見られるのが嫌だった。それで、自分の所に来たボールも避け、挙げ句の果てには、一回も練習していないジャンプサーブを打ち始めました（もちろん、1本も相手コートに入らないどころか、ネットまでもとどいたものはありませでんでした。）

Ｓが文句を言っていたＡはセッターだったのですが、その試合で、チームの中で一番落ち着いてトスを上げ続けました。

今日、練習試合があったのですが、Ａはサーブ、ツーアタック、ブロックなどで得点を重ね、中総体でのレギュラーの座は、ほぼ確定しました。Ｓは、一日中、ベンチで試合を観ていました。

やっぱり、格好いい選手というのは、本気でやってる人のことなんですね。

さて、話を戻して・・・・・・

その試合に負け、大会は予選落ち、ということになって、自分はシートで雑談しているメンバーから一人抜け、観客席で一人、悔しがりながら試合を観ていました。

その時、彼女が来て自分にこう言いました。

「今日負けたことを悔やんでも仕方ないよ。十分頑張ってたじゃん。今日のことをバネにして、また明日から頑張らないと。私は、いつでも見てるからさ・・・。」

気持ちが楽になってくるのが分かり、ああ、頑張ろう。と思えた日のことでした。