メイン 3 - チーム運営・指導者 バレーを通して得たもの。 | 投稿するにはまず登録を |
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ゴン太 | この一年 / 投稿日時: 2007-6-22 0:10 |
へりくつ道場高段者
登録日: 2006-1-7 投稿: 86
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
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夜桜の銀侍様 ご無沙汰しております。
恥ずかしながら私にも少し書かせて下さい。 私のご近所のK中学校の女子チーム、小学時代は県大会常連で地区では優勝することがほとんどでした。ところが中学校では顧問の先生はバレーボール専門ではなく、練習時間も少なく、練習試合にも連れてってもらう機会があまりありません。入学当時から保護者の方々は何度か「もっと・・・」とお願いに行ったらしいのですが、思うようにはならなかったようです。それでも4月末に行われた郡の大会では優勝を勝ち取り、県大会に出場しました。強豪相手に24−24まで競ったのですが最後には負けてしまったそうです。 それからしばらくたって、2・3日前の夜9時前だったでしょうか、私はスポ少の練習に行っている小5の我が娘をK中体育館へお迎えに行きました。体育館を覗くとK中バレー部の子らの姿が見えたので、久しぶりに後輩達に胸を貸してやってくれているのかなあと思ったら、どうもそうではないようです。地域のバレー経験者の方々がチームについてボールを入れています。あれこれと指示を出していて、周りには保護者の方々が球拾いに取り巻いています。もちろん顧問の先生はついていらっしゃいません。聞けば最後の一ヶ月をこうして夜集まって練習することになったのだとか・・・。それを聞いて自分の顔色が急速に変わっていくのが自分でもわかりました。 おそらく保護者の方が相談されてこうなったのだとは思います。しかしなぜこの時期に来て・・・。最後を精一杯打ち込ませてやりたいとの思いからでしょうが、しかし・・・。3年間の部活動の集大成のこの時期に来て、もし大事な試合でその指導される方々と顧問の指示が食い違った時には、一体子ども達はどうするのでしょう? 練習試合や、もしかすると大会時にまで観客席から指示を出し始め、作戦タイムにも監督の言に耳を傾けず観客席を仰ぎ見るようなことにでもなってしまったら・・・バレーをやりたい人ばかりがバレー部顧問になっているとは限りません。それは十分承知しています。それでも部活指導者にとって最後の夏の大会は特別なものであるはずです。もちろんそれは子ども達にとっても同様のはずです。その最後の大会になって、顧問と部員の心が一つにならないなんて・・・。そんなことを思うと他人事ながら胸が痛くなってしまいます。 私の今年のチームは、県選抜選手までいた昨年とはうってかわって低身長者ばかりの少人数チームです。家庭的に恵まれない子もいてメンバーが揃わない日々もありました。クラスでは担任の先生に迷惑をかけるような子もいます。しかしそれでもこの子達は一生懸命にバレーに打ち込んでいます。いや打ち込むようになりました。私の飛ばす厳しい檄にも耐えて、少しずつ少しずつ成長してきました。華やかな勝利には縁遠い一年でしたが、しかし私達はできうる限りの事をしてきたのではないかと自分では思っています。他の熱心に取り組んでおられる先生方から見れば、笑止千万なレベルでしかないかも知れません。それでも彼女たちと歩んだ道程は、私にとって何物にも代え難いほど大切なものであり、今年もこの時期に来てこの子達のこのチームにそう思えることを誇りに思うのです。そして、だからこそ最後の夏には勝たせてやりたいと思うのです。 そんな思いこそ、そんな子ども達とのつながりこそ、私がバレーを通して得たものの中で最も大きなものであると思います。 「理路整然とした理論も指導術も持たない者のたわごと」「だからお前のチームは勝てないのだ」という声が聞こえてきそうですが・・・。 |
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