国語の大先生マウリシオさんの後はつらいが・・・まあいいか　誰も私の話なぞ読みはしないのだから・・。
　　　　練習日誌（交換日誌）・・に思う事。
本校の女子チームのI監督は毎日選手全員と『交換ノート』をしています。
何が書かれているのか、興味もありますが･･机の上に置いてあるノートの表紙には『バレー　ラブ』とか『県制覇』とか『頑張るぞー』などと・・女の子らしい字で・・毎朝選手が先生の机上に､それをI先生は空き時間や昼休みなどに赤ペンを入れ練習の後に渡しています。（I先生も私と同じ数学の先生ですが私とは大違いの上品な先生です）
昨年の夏のことです。
引退試合となった夏大会の次の日（月曜）I監督がA子から提出されたノートを手に号泣していました。
A子選手は中学時代からの花形選手でした。
本校に進学して一年生からレギュラー入りし様々な大会で活躍しました。
私が隣のコートで練習している女子チームをそれとなく見ると、ボール拾いさえも真剣な彼女の姿がそこにありました。
そんなA子選手　最後の夏の大会でも獅子奮迅の活躍をしましたが（他の選手の力量が今ひとつということもあって）目標を達成できずに引退の日を迎えることになったのです。
次の日彼女のノートがいつもと同じように先生の机の上に置いてありました。
I監督は、他の強豪校を断って本校に進学した彼女が
『どんな気持ちで現役を引退したのか』　『本校に進学したのを後悔したのでは』と不安で、ノートを開くにも勇気が要りました。
しかし恐る恐る開いたそのノートに書かれていたのは『先生に対する感謝』、『素晴らしい仲間と出会えたことに対する喜び』　『試合が終った今　やはり私はこの学校を選んで良かったと思っている』・・・と綴られており・・最後には『明日からは遅れている勉強にしっかり取り組みたいと思います』（実は彼女は学年で成績一番でした）・・そう締めくくってあったのです。　　先生の安堵そして感激の涙　私に涙を浮かべながら『僕は幸せです』と言ってくれた先生。交換ノートをはじめ様々なことを通じてきちんとした『心の交流が』出来ているのだろうと・・思いました・・（こんな先生に監督をしてもらっている選手は幸せですよね）
私はこんな時に『学校のスポーツは勝敗だけがすべてではない』と言い切るのです。

ところで
他校との合同合宿の時など、監督同士の夜の集いで私が『ああだこうだ』と管を巻いているときに、チームによってはマネージャーなどの手によって全員のノートが監督のもとに届けられ、そのうちに『喋りつかれて』ひっくりかえった私の横で、『聞きつかれた』監督が赤ペンを手に丹念に一冊一冊読まれているのを見ると・・自分のグータラ振りが際立つわけで・・ここでも『やはり自分は駄目かなー』と思うのです（一応反省はするのですが・・。）
そんな私も遠い昔、『交換日記』を試みようとしましたが、字が汚い、字がわからない･･文章が書けない（自分で何を書いているのか判らなくなってしまう）・・・で二日も持たず（三日坊主にもなりゃあしない・・情けない）　　
　結局の所僕は文章力がないので直接顔を見て　『ああだこうだ』とぐだぐだ言う方のが性に会っているようで・・・まあこの辺が昔のHN『３０数年三流監督』の由来なわけですが・・