暫く傍観しておりましたがレスが伸びないようなのでサーブカットについて私の考えるところを書いてみようと思います．失礼かとは思いますが，書き込みから判断し烈風さんのチームが基本を習得していないものとして書きます．

サーブカット技術として重要かつ基本的な点は
1. ボールの落下地点に移動する
2. 返球方向への面を作る
この二点だと思います．

1に関してはできているようで案外できていない場合が多い．このことをしっかりと認識しそれを改善する為に次のような練習をします．
まず、バレーボールがスポッと入る程度の大きさのバケツを準備します．それを「前習え」をした両腕の手首辺りに挟み手のひらはバケツに沿って前に回します．上半身は前習えでバケツを挟んだ状態で，下半身はひざを軽く曲げ横から見ると太ももと腕のラインが平行になるように構えます（構えA）．
ネットを挟んでコートの反対側からボールを投げ入れ，レシーバーはできるだけ構えAの状態を保ったまま移動し腕を全く使うことなくバケツにボールを入れるといった練習です．慣れるまでは比較的近い距離から行い，慣れてくるに従い次第に距離を伸ばします．最後は比較的ふんわりしたサーブをバケツキャッチできるまで行います．

次は2に対する練習です．
30x30x2cm程の木の板を準備します．両手のひらを上に向けた状態で小指側をくっつけ（ほとんどアンダーの構えです）木の板の端を持ちます．反対の端はあごにつけます．そうすると肘が曲がりますね．これを「構えB」とします．構えBの状態から肘を伸ばしアンダーに近い形に持って行き手首の辺りの位置で木の板でボールをヒットし目的をめがけて返球します．
この際に気をつけることは二つ．一つは構えBから腕を伸ばす際の動きです．文章で書くと難しいのですが，構えBの状態で肘の前に棒が横たわっているとしてそれをまたぐ形で腕を伸ばします．こうすることにより構えBの際の板の傾きが保たれたままアンダーの面をセットすることができます．もう一つは腕を振らないということです．上述したとおりに行うと腕を振ることはないと思いますが，腕を一旦下げてしまうと振ることになってしまいます．
私はサーブレシーブを指導する際によく話をするのですが，壁にボールを投げつけると当然ボールは跳ね返ってきます．もちろん跳ね返る際にエネルギーが損なわれるので投げた位置までは戻ってきません．但し，サーブカットは最大でサーブが打たれた距離の半分の位置程度までの返球ですので基本的には腕を振らずとも，落下地点に正確に入り面を作ることによって充分返球が可能です．応用は違うのですが，基本的にはそうです．
板を使った練習ではボールをヒットするポイントを間違えると持っている板によって両腕がしばかれます．ひどいときにはミミズ腫れのようになったりもします．ですので痛みを伴って体に覚えこませることができるようになります．

さて．長々と書いてきましたができるでしょうか．是非トライしてみて下さい．