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わかおじさん Re: 南の国のもうひとつのバレー「インドネシア編」  /  投稿日時: 2006-11-8 18:42
へりくつ道場黒帯
登録日: 2006-10-4
投稿: 58
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
オリビア様

RESありがとうございます。
そうですね、バスケットボールやフットボールのOFFシーズンに、気軽に出来るスポーツとして考案されたと聞いています。

最初の頃は、15人制だったそうですから、コートの中はインドネシアの観客状態だったかもしれませんね。(笑)

ケニアの草バレーから代表に上り詰めた選手たちが、どのようなプレーをするか、私も楽しみにしています。
アフリカや東南アジアの選手は身体能力が高いのですが、会場の雰囲気や
観客の反応で、プレーに波が出るように感じます。
やはり、経験は大事なのでしょうね。
オリビア Re: 南の国のもうひとつのバレー「インドネシア編」  /  投稿日時: 2006-10-31 8:11
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-5
投稿: 352
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
またまた面白いお話ありがとうございました。
大型トラックで照明代わりにするくだりはなんとも壮観な話ですね。

以前、バレーボールが作られた歴史の本を読みましたが、アメリカのYMCAに勤めていた方が青少年が気軽に楽しめるスポーツとして作ったということが出ていました。そのため既成の競技を参考にして作られたニュースポーツでボールはバスケットボールの外皮を取り除いたものがはじめで、ルールはテニスやバドミントンを転用したとあります。素手で打ち合う競技ですからネットとボール以外には何もいらない競技です。

今日から世界バレー(バレーボール世界選手権)が始まります。レクレーションの対極にある競技スポーツとして進化したバレーボールの頂上のゲームです。アフリカ代表のケニアなどを密かに注目しています。テレビのドキュメントでも取り上げれていましたが、彼女らはそれこそ空き地で始めたバレーボールから代表選手にステップアップした選手です。スタートは楽しいバレーボールからだと思いますが、どんな戦いをするか注目です。
わかおじさん 南の国のもうひとつのバレー「インドネシア編」  /  投稿日時: 2006-10-28 22:34
へりくつ道場黒帯
登録日: 2006-10-4
投稿: 58
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
私がインドネシア中部ジャワ州スマラン市に業務で赴いたのは、1999年7月1日のことでした。

現地の関連会社の技術アドバイザーとして、3ヶ月の予定で旅立ちました。
スマラン空港からピックアップトラックに一時間ほど揺られて、工業団地の中にある会社に到着します。日本出発から13時間後でした。

従業員1000人ほどの工場ですが、日本人は4名。現地従業員の平均給与は月額6千円くらいです。
私の役目は、現地マネージャーを教育し、彼らが現地従業員の技術指導が出来るまで育てることです。
赤道直下の暑い国ですが、休みは日曜日だけで、2週間もすると運動不足で身を持て余していました。
ちょうどその頃に、教え子の一人から「もうすぐ工業団地のバレー大会がありますから、試合に出てみませんか?」と誘われました。もちろん、「喜んで!」

「会社のバレー部に入るにはひとつ条件があるんですが。。。」
「?」
「新しいボールを2個、寄付して欲しいのですが。。。」
ボールは一個4千円で、地元の高級デパートの輸入品売り場のシューケースに納まってました。(^o^) もちろん寄付して、入部成立。ボールが月収とかわらないのは、途上国ではよくあることですね。

楽しみにしていた試合当日がやってきました。
トーナメント戦で、毎週一試合が行われ、優勝するには4試合勝たなくてはいけません。

午後3時45分にチームメイトと一緒に試合会場に指定された場所(工業団地の幹線道路のそば)へ行ったのですが、誰もいません。
試合開始は4時からですが、ほんとにここが試合会場なのかな?
と、その時、近くにいた数人の男たちがいっせいに道路に飛び出し、手早く片側3斜線の道路を封鎖しました。「なんだぁ?」車は反対車線へ流れていきます。「???」
おっと!よく見ると中央分離帯にポールがあるではありませんか!歩道側にもポールがあります。なんと、なんと、道路にはコートのラインが描かれています。
あっという間に、ネットが張られて試合会場の出来上がり!(んな、アホな!)

ネットが張られたのを確認するかのように、あちらこちらから観客が集まり始めました。試合開始時間の午後4時には、400人くらいの観衆が、ぐるりとコートを取り囲んでいます。

ぎっしりと取り囲んだ観客の前で、試合開始のホイッスルが鳴りました。
トップサーバーは私ですが、サーブはどこから打つのかな?と思っていたら、なんと、応援団のど真ん中がポッカリと空き、私の周りに半径1mほどの円が出来て、口々に「頑張れ!」「やっちまえ!」「日本人頼むぜ!」の声援です。
こんなに人に囲まれてサーブを打つのは初めてです。

サーブが入り、カットがセッターに入り、相手エースのオープンスパイクが自陣に決まったその時です。
自チームの応援をしていた観衆がいっせいにコートになだれ込み、ボールが落ちた地点を手のひらで、なでているのです。「なんだ???」
チームメイトに「あれは何だ?」と聞いたところ、「今コートに落ちたボールは、無かったことにしよう、というアラーの神のおまじないだよ。」「あら〜〜??」

それからは、両チームのスパイクが決まるたびに「ウオ〜ッ!」と観客がなだれ込み、
みんなでコートをなでるのです。
主審が排除するまで試合が止まりっぱなしです。

熱戦が続きましたが、何とか最終セットまで試合が進んだところで、日没となってしまいました。
「こりゃ、再試合かな。」と思っていたら、なんと!通りがかった大型トラックを2台掴まえて、コートの前後からヘッドライトで照らして試合再開!
運転手たちは、トラックの屋根の上で観戦です。

ナイトゲームの熱戦を制し勝利しましたが、200人くらいの応援団と一緒になって、勝利の雄たけびとダンスを踊りながら会社まで凱旋しました。 

こんなに賑やかで、楽しく、疲れたバレーは初めてでした。
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