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わかおじさん 西洋の国の田舎のバレー  /  投稿日時: 2006-12-15 16:50
へりくつ道場黒帯
登録日: 2006-10-4
投稿: 58
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
皆さんこんにちは。
今回はアメリカの片田舎で経験したバレーボールをご紹介いたします。

業務でテキサス州ダラスからさらに350kmほど東に離れた、アセンスという町に3カ月半ほど滞在した時のことです。
町は人口1万5千人くらいの典型的なアメリカ南部の田舎町でした。
町の周りは牧場に囲まれ、工場がいくつかあり、大きなスーパーマーケットがあり、日曜日になると皆で教会に行くという、のどかな町でした。

日本人は私と駐在員の2名だけで、町の人の大部分は「日本人など見たことがない」という土地柄です。

半径250km以内に日本人はまったくいません・

こんな田舎でも、「郷に入れば、郷のバレーに従え(?)」主義の私としては、着任後二日目に、地元のバレーチームに入れてもらいました。
ご承知の方はたくさんいらっしゃると思いますが、アメリカのスポーツは地域の総合スポーツ型クラブチームが主体となっています。
もちろん日本と同じように、学校主体のスポーツも盛んなのですが、個人種目を中心に地域のクラブ組織に所属するケースが多いです。

この町のバレーボールは、YMCAが主催し、会場は地元の小学校の体育館が使われていました。

試合は、月曜日から日曜日まで、毎日毎夜開催されており、レベルやカテゴリーが少しずつ違っています。
年2回のリーグ戦が組まれており、各曜日リーグは10チームが所属しています。
つまり、こんな小さな町で、70ものバレーボールチームがあるのです。

私のデビュー戦は「火曜日リーグ」でした。
カテゴリーは「社会人混合バレー スパイク無し」です。
男女混合も初めてなら、スパイク無しで延々とラリーが続くバレーも初めてでした。
3セットマッチの試合が終了するのに、2時間近く掛かります。(驚!)

試合に勝利して、お互いの健闘をたたえあう握手をしてベンチに戻ったところ、観客席から二人の大男(195cmくらいある!)が降りてきて、私の前に立ちました。

「木曜日リーグでも試合に出ないか?」
おっと、驚き!「スパイク有り、真剣勝負リーグ」からのお誘いです。もちろんOK!
さっそく次の木曜日からリーグ戦に参加したのです。

とにかくスパイクが強烈!ブロックは高い! レシーブへたくそ!のリーグでした。
日本人の守備力とトス力が買われたということは、すぐにわかりましたね。
フルセットの激戦になったのですが、最後は私のブロックアウトでケリが付きました。
(気持ちいい!)チームメイトと握手を交わして、意気揚々と引き上げました。

さて、あくる日の金曜日の夕方に、スーパーマーケットで買い物をしてると、店員がなにやら話しかけてきます。
「日本人!お前が今買ったパンは、もうすぐ賞味期限が切れそうだから、新しいのを買え!」
別の店員は、「日本人、今日のお勧めは新製品のパスタだぜ!」
レストランで食事してると、「日本人!この店のウリはロブスターだぜ!」とウエイターが教えてくれます。

週明けの月曜日に会社に行くと、朝からいろんな部署の人間に握手を求められました。
1500人程の大きな工場ですが、歩くたびに握手を求められるのです。

どうやら、バレーボールリーグに参加している日本人ということで、街中に知れ渡ったようです。
日本人を見ようということで、次の試合からは観客も増えました。
そうなると、こちらも燃えます。
滞在期間中に16試合に出場し、15勝1敗という成績でした。
もちろん仲間達との頑張りの結果です。
あっという間の3ヵ月半でしたが、快適な滞在であったのは言うまでもありません。

ただ不満が二つあります。

ひとつは、最後まで名前じゃなく「日本人!」としか呼ばれなかったことと、
宗教的な理由で、「町で酒類を売ってない!」ことでした。
(メソジストという、キリスト教でも戒律が厳しい宗派の町です)
一度くらい、「試合後の美味いビール」をのみたかったなぁ・・・・。
ざぶたねこ ファンレターです。  /  投稿日時: 2006-12-18 10:07
へりくつ道場師範代
登録日: 2006-1-6
投稿: 213
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
はじめまして、日本の田舎の小学生とバレーをしている、ざぶたねこと申します。
わかおじさん さんの世界のバレーのお話、いつも楽しく読ませていただいています。
私のように、ほんの、ホントに、せま〜い所でのバレーしか知らない者にとっては、とても興味深く、すごく面白いです。

どこへ行かれてもすぐ現地のバレーのチームに入って仲間が出来るってすごい事ですね。
バレーって素晴らしいなぁ〜、って読ませていただく度に思います。

また、お願いします。楽しみにしております。
わかおじさん Re: ファンレターです。  /  投稿日時: 2006-12-18 23:31
へりくつ道場黒帯
登録日: 2006-10-4
投稿: 58
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
ざぶたねこ様

はじめまして。よろしくお願いいたします。m(_ _)m
ファンレターをもらったのは初めてのことで、驚いたり嬉しかったりです。(^^)

ざぶたねこさんの仰るとおり、いろいろな国へ仕事で出かけますが、つくづく
「バレーをやっていて良かったな〜」と思います。

日本で私達が思う以上に、世界ではバレーボールが盛んです。どの国のどんな田舎に行っても、バレーのコートがあります。

どこに仕事で出かけても、地元のチームでバレーをやっている、というだけで
仕事がスムーズに運びます。
スポーツに言葉は不要ですね。

アメリカの田舎町では、とにかくビールが飲みたくてしょうがなかったのですが
手に入れるには町から2時間ほど離れた、メソジストではない村まで、車で行く事になります。

そこは週末になると、近隣の町から酒のまとめ買いをする人達で大賑わいとなります。
なにしろ酒屋が30数件並んでいるだけの村です。
あとは何もありません。(驚)

滞在1ヶ月を過ぎる頃から、私も車で乗り付けて、ビールやらウイスキーやらを買いだめしてました。

滞在先の田舎町では、毎日曜日に皆が教会でお祈りをします。
わたしは「仏教徒」だからと、−−==εεへ(*^^)ノ 逃げ回ってました。


GREEN Re: 西洋の国の田舎のバレー  /  投稿日時: 2006-12-30 7:33
へりくつ道場黒帯
登録日: 2006-4-10
投稿: 61
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
わかおじさんはじめまして。 GREENと申します。
年末年始は日本でしょうか。

たいへん興味のある文章でした。
大人は毎夜パーティーを開いているような感じでスポーツを楽しんでいるんですね。 子どもたちのスポーツ事情はわかりませんか?

http://marinek2.com 
わかおじさん Re: 西洋の国の田舎のバレー  /  投稿日時: 2007-1-5 15:57
へりくつ道場黒帯
登録日: 2006-10-4
投稿: 58
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
GREEN様

RESありがとうございます。
一昨夜、帰国いたしました。(今回は友人宅を訪問して来ました。)

おっしゃるとおり、気楽な気分で楽しんでいますね。
真剣勝負リーグでも、「交流の場」と割り切っており、試合の緊張感を楽しんでいるのがよくわかりました。
もちろん負けるのは悔しいのですが、「次に頑張ればいいや」という感じで、実にあっさりしています。
日本人(私)はついつい勝負にこだわってしまいますね。(苦笑)


さて、子供達のスポーツ事情ですが、州によって少しずつ状況は違いますが、共通しているのは、季節毎で種目が変わっていくことです。
たとえば、夏は野球で、秋口からはフットボール、それが過ぎるとバスケットボールと
いう具合です。
学校でも、町の総合クラブでも同じような感じです。

低学年のころはいろいろなスポーツを経験させ、高学年(日本の中学2年くらい)になると、希望する専門の競技に進んでいきますが、それでも季節ごとに行うスポーツは変化していきます。
オンシーズンとオフシーズンがはっきりしていると言えば良いでしょうか。

指導者は父兄がボランティアでやってますが、学校の体育の授業でも父兄が指導しているのは驚きました。日本ではあまり考えられませんね。

田舎では、町の総合スポーツセンター(グラウンド、体育館、プール、etc)の運営は、自治体と住民が共同で行っていることが多いです。
学校の授業が終わると子供達が集まり、それぞれのスポーツに汗を流しています。

バレーボールは遊びの延長のような感じで、ビーチコートやアウトコートで気楽にやってます。
正式に競技として始めるのは、ハイスクールに入ってからが多いのですが、いろいろな競技をやっているため、体格・体力の下地があるので、短期間で技量が上がります。

私の滞在した町(2箇所)では、子供達の夜間リーグや、夜の練習はありませんでした。

州によって状況・年齢は少しずつ違いますが、8〜12歳以下の子供達を一人で外出させることは法律で禁じられており、親が罰せられます。


GREEN Re: 西洋の国の田舎のバレー  /  投稿日時: 2007-1-6 8:31
へりくつ道場黒帯
登録日: 2006-4-10
投稿: 61
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
返信お待ちしていました。 あわただしい一時帰国の中ありがとうございます。

予想通りというか「やっぱり」という気がしました。
勝負に対するおおらかさ,専門種目化のおおらかさは日本人にはなかなか真似できない所業ですね。
またのアメリカ便りを楽しみにしています。


サブ お酒のない街  /  投稿日時: 2007-1-7 5:12
へりくつ道場高段者
登録日: 2006-2-8
投稿: 126
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
 行政特区でお酒のない街をつくってアフター5はスポーツと家族団らん。そんなのもいいのかな〜とか考えてみました。
 でも、運動後のビールの楽しみに運動している日本人には、受け入れづらいですかね。
 各国のバレー事情、あらためて読ませていただきました。不定期連載を楽しみにしています。宜しくお願いします。
わかおじさん Re: 西洋の国の田舎のバレー  /  投稿日時: 2007-1-15 9:51
へりくつ道場黒帯
登録日: 2006-10-4
投稿: 58
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
引用:

GREENさんは書きました:
返信お待ちしていました。 あわただしい一時帰国の中ありがとうございます。



GREEN様

実は日本に在住しております。
私の書き方が悪く、誤解をお与えしてしまいました。
申し訳ありません。

仕事の関係で、多いときは年間10~15回は海外に出かけており、
長期滞在のときは地元のバレーチームに入れてもらってます。

国内出張も多く、多い年は160日くらいはホテルのベットで寝ています。

なんとも落ち着きの無い生活ですが、合間を縫って、バレーとは関わり続けています。
わかおじさん Re: お酒のない街  /  投稿日時: 2007-1-15 10:02
へりくつ道場黒帯
登録日: 2006-10-4
投稿: 58
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
サブ様

RESありがとうございます。

スポーツの後の一杯のビールのために、バレーを頑張っている身としては
「お酒の無い街」というのは、なんとも居心地が悪かったです。(^^;

サブさんの仰るように、アフター5は家族といるのが当然という生活は
確かにうらやましかったです。

普通のサラリーマンが、仕事帰りに乗馬をしたり、湖でヨットに乗ったり、ゴルフを半ラウンドこなして家族への土産を買って帰る、なんて生活は日本では夢のまた夢。。。。。

働き蜂は国民性でしょうかね。
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