久しぶりの御報告です。

９月１８日から２６日まで、メコン川周辺の学校にバレーボールを届けてきました。

最終的に集めることができたボールは、「１１３０個」となり、
皆様の御協力に厚く御礼申し上げます。

順次、船便でタイ国の東北部（イサーン地方）サコーンナコン県の友人
宅宛に送り、最後の１００個程は自分達夫婦で運びました。

さすがに入国審査後の荷物チェックで、大量のボールを段ボール箱に
入れて運んでいるため、中身の説明を求められましたが、
毎度のことなので、「イサーンの子供達へのプレゼントです。NGOの活動はこんな事やってます。」
と、子供達と一緒にバレーをやっている写真とNGOの活動証明を見せました。


入国係員はウインクして通してくれましたね。（＾o＾）
貧しい地方だということは、皆が承知しています。

翌１９日の朝一番（６時！眠い！）のローカル便で一気に国境地帯まで飛び、
コーンケン県から車でロイエット県に移動し、別の友人との打ち合わせを終え、
さらにラオスとの国境の町ナコーンパノムに入りました。

メコンの流れを横目に見て、内陸のパンコーン郡まで北上し、友人宅に到着。
日本から送ったボールは無事に届いていました。

翌日はジャンパー小・中学校（併設校が多いです）でボールの贈呈式を行うことになっていましたので、まずはボールの分配です。

現地に到着してから聞いたのですが、贈呈式には近隣の１５校の先生が参加するとのことです。
空気を入れたり、個数を数えたり、友人達とてんやわんやで仕分けを行いました。

翌朝１０時に学校に到着したら、なんと入り口に歓迎の横断幕！
県の教育長やら各校の校長先生、地元新聞のカメラマン！
一番驚いたのは、各校のバレー部員（主に中学生）３００人ほどが
大拍手で迎えてくれました。

贈呈セレモニーが終わり、贈ったばかりのボールを使って早速バレーボール教室を開催しました。
パスやトス、レシーブなどの基本を解説し、実際にやってもらって
最後は「バレーボールは協力と仲間造りのスポーツです。頑張ってください。」で締めました。
２０人３０人でひとつのボールを何年も大事に使うのが当たり前の地方で、
一人に一個のボールがあることは、いかに子供達の喜びになったか
皆さんに御想像いただきたいです。

子供達は小柄ですがバネがあり、いいジャンプをします。

２１日からは、カーラシン県、コーンケン県、サコーンナコン県とボールを配り、
２４日はロイエット県でボールの贈呈を行いました。
一部は南部のチャンタブリー県の山間部の小さな学校にも渡りました。
また、メコン川の対岸のセーコーン県の学校にも届きました。

どの学校でも大歓迎を受け、民族舞踊で迎えてくれるところあれば、
地元の音楽（モーラムといいます）の生演奏で迎えてくれる学校や
村人達の手作り横断幕で歓待してくれる学校もありました。

車で約１６００ｋｍを駈けずり回った甲斐がありました。
最終的に２５の学校にボールを届け、私たちの旅は終わりましたが、
日本のバレーボーラーの思い、へりくつの皆様の御好意は、海の向こうの
子供達に確かに伝わりました。



日本に帰国した後も、少しずつボールが集まっています。
次の「バレーボール１０００個プロジェクト　パート２」に
向けて、また動き始めたいと考えています。

この場を借りて、皆様にお礼と御報告をさせていただきました。

本当に御協力ありがとうございました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　わかおじさん拝