今年の夏も、タイ・ラオスの国境地帯を車で駆けずり回っておりました。
メコン川沿いのこの地域は、何度訪れてもホッとします。
水田が限りなく続く風景は、昭和40年代の日本の田園地帯を思い出させます。
時の流れがゆっくりなのです。

８月２１日に日本を出発し、バンコクで一泊したあと国境地帯に飛びました。

サコーンナコン県の学校にバレーボールを届けて、愛娘（もちろん実の娘ではありませんが）のＦＯＮと一緒にご飯を食べ、次の訪問地であるコーンケン県に向かいました。
今回は、一番下の子供ＪＡＮＥ（13歳）を訪問する旅です。

アジアン・ハイウェイ２２号線を平均時速１２０ｋｍで走っていきます。（もちろん無料）
この道は、ベトナム⇒ラオス⇒タイ⇒ミャンマー⇒バングラディシュを結んでおり、産業道路として重要な役目を担っています。
車が少ないので快適に飛ばせるのですが、時々、道路を牛の群れが横断しているので油断がなりません。
また、国道を一歩外れると、大変な未舗装道路が続きます。

５時間ノンストップで走り、ようやくＪＡＮＥの学校に到着しました。
先生方に挨拶をし、今回はバレーボールを６個進呈しました。
ＪＡＮＥも学校のバレーボール部に所属しています。
記念写真を撮って運動場（ただの原っぱですが）に出ると、ちょうど子供達がバレーボールをやっています。

「なんか変だぞ。。。？」

ネットをはさんで２０人くらいがバレーに興じていたのですが、使っていたボールは、
なんと、「サッカーボール」でした。
うっ、、、痛そう。。。
時々、足で蹴っています。（そりゃそうだ！）

私が進呈したボールは大歓迎を受けました。
しかし、何か釈然としないのです。

「もっとボールがあれば、皆がバレーを楽しめるのに」

日本に戻った私は、住んでいる町のバレーボール協会にお願いをしました。
「ルール変更で白いボールが使えなくなり、さらに来年度からは新しいカラーボールへの切り替えがあります。
まだまだ使えるボールが眠っているのであれば、タイやラオス、カンボジアの子供たちに提供していただけませんか？」

秋の大会から、ジュニア、中学、高校、一般、家庭婦人の各部門の開会式の中でボールの提供をお願いしていただきました。

名付けて、「バレーボール１０００個プロジェクト」
いくつ集まるか？まだまだ始まったばかりですが、楽しみです。