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投稿者 スレッド
nefe 股関節  /  投稿日時: 2007-11-24 8:59
へりくつ道場白帯
登録日: 2007-10-28
投稿: 7
年齢区分: 15歳〜19歳
バレー暦: 1〜5年
性別: 男性
股関節をジャンプするときに使うって具体的にどういうことなんでしょう?
ちなみにスパイクの時のジャンプです。
教えてください!お願いします!
オリビア Re: 股関節  /  投稿日時: 2007-11-24 16:58
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-5
投稿: 352
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ごくごく簡単に言えばジャンプとは曲げていた下半身を伸ばすときに床を蹴って空中に跳びあがることです。この時の下半身とは関節で言えば「股関節」「膝関節」「足関節」であり、「股関節」もジャンプをする時に使う必須の身体の一部です。

もう少し突っ込んで考えると、腰というと普通は背骨の下の方の事を指しますが、時には「背骨」と「股関節」を合わせた物ととらえる場合があります。「腰を入れる」とは背骨と股関節をしっかりと使って踏ん張る時などに使う言葉です。「腰が入ったジャンプ」ということでは普通のジャンプと少しニュアンスが違って来て、体をグッと沈めた状態(股関節は曲がります)からのジャンプのことを言います。

nefeが何をお知りになりたいかで、もう少し説明が変わってくるので、また書き込みをいただければと思います。
nefe Re: 股関節  /  投稿日時: 2007-11-24 20:06
へりくつ道場白帯
登録日: 2007-10-28
投稿: 7
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バレー暦: 1〜5年
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股関節を使うと使わないではジャンプ力が違うそうなんです。
要するにスパイクのときに股関節を使ってジャンプしてジャンプ力を高めたいんです。それでスパイク時のジャンプをどう股関節を使えばいいのか知りたいんです。伝わってなかったらすいません。また聞いてください
オリビア Re: 股関節  /  投稿日時: 2007-11-24 23:01
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-5
投稿: 352
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
引用:

nefeさんは書きました:
股関節を使うと使わないではジャンプ力が違うそうなんです。


お返事ありがとうございました。先程も書きましたが、股関節はジャンプで必ず使う部分ですから、「使う」「使わない」の二者択一の選択はないと思います。nefeさんが仰りたいことは股関節の使い方の問題ですよね。

この話は「なぜ、南米やアフリカの選手はアジアの選手に比べてジャンプ力が大きいか?」ということにもつながりそうな興味深い問題と思います。また、「こうすればすぐ良くなりますよ」と簡単にアドバイスすることも難しそうですね。
「股関節を使う」と言われただけでは雲をつかむような話ですので、nefeさんが実際に聞いたことやあるいは今考えていることを具体的に示していただければヒントが出てくると思います。ぜひ、もう少し書いていただきたいと思いますが、いかがでしょうか?
nefe Re: 股関節  /  投稿日時: 2007-11-25 9:48
へりくつ道場白帯
登録日: 2007-10-28
投稿: 7
年齢区分: 15歳〜19歳
バレー暦: 1〜5年
性別: 男性
えーっと要するにジャンプするときにどうすれば股関節を生かせるんですか?
何か太ももの裏の筋肉を使うとかいう感じらしいんですが・・・
わかいにくくてすいません
オリビア Re: 股関節  /  投稿日時: 2007-11-25 13:59
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-5
投稿: 352
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
ようやく、ご質問の内容がわかってきました。とてもお答えすることはできませんので一般的な事を書きます。(画像を何枚か出しましたが、クリックすると大きくなります)

これはある選手の踏み切りの直前から直後の画像です。たいていの選手はこんな感じで跳び上がると思います。

おおよその重心の位置を赤丸で示しました。踏み切りの前の足が揃った状態では重心はまだ、床に接した足よりも後方にあります(左図)。踏み切りの直前に向かって中図のように重心が足の上に乗ってきます。そして、地面を蹴って重心を空中に放り上げて、空中に跳び上がります。それが右図です。もし、左図のままで地面を蹴れば重心が後にあるので、バク転をするように後にもんどりうってしまいます。この重心を足の上に持ってくる重心移動は絶対に必要です。

さて、重心移動した中図の状態から、跳び上がった右図の状態で図を見比べてみると関節の動きが変わっている事がわかります。中図の赤丸は上から順に「股関節」「膝関節」「足関節」ということになります。中図では3関節全てが屈曲しておりますが、跳び上がった後は3関節全てが伸展しています。つまりジャンプとは下肢の3関節を「屈曲」から「伸展」に強く動かし、その上に乗っている重心を上に押し上げることであることがわかります。

この時、使う筋肉に色を塗ってみました。股関節を伸展させる筋肉は青色でお尻の後にある「殿筋」や太股の後の「ハムストリングス」「内転筋」と呼ばれる筋肉です。膝関節を伸展させる筋肉は赤色で太股の前にある「大腿四頭筋」と呼ばれる筋肉です。足関節を伸展させる筋肉は黄色で下腿の後、ちょうどふくらはぎの部分にある「下腿三頭筋」と呼ばれる筋肉です。

日本の選手はヨーロッパや南米の選手に比べて、太股の前にある大腿四頭筋に頼る割合が大きく、ヨーロッパや南米の選手は殿部や太股の後の筋肉を上手く使うジャンプをすると言われています。これは絶対的な筋肉の量の違いにもよりますが、ジャンプの仕方の違いにも関わります。先程、股関節、膝関節、足関節の三つの関節を出しましたが、この関節の伸展はある一定の順序を持って動き、選手によって違います。また、下肢の曲がりの角度も股関節が上手く働く角度と膝関節が上手く働く曲がる角度も違います。選手の中には深く膝を曲げなくても浅い沈み込みで軽やかに高いジャンプをする選手がいます。こういう選手は膝の伸展(大腿四頭筋)に頼ることなく、上手く股関節の伸展を使える選手であると思います。

以上を考えていくと、選手により筋肉の付き方が違うことなども考慮しなければならないと思います。殿筋やハムストリングスが弱い選手に沈み込みの少ない股関節優位のジャンプを教えても余り跳べないと思います。そういう選手には大腿前面の筋肉を重視したジャンプを勧めた方が良いのではないでしょうか。
股関節を上手く使うためには殿筋やハムストリングスの強化をするとともにジャンプの時の沈み込みを色々と変化させて試してみて、自分に合った(最も高く跳べる)ジャンプの仕方を探していくことが重要と思います。結局はその選手に見合った大腿前後のバランスで跳ぶことだと思います。いずれにしても重心の位置が足よりも後に残る「腰掛け型」のジャンプでは股関節も膝関節もどちらも上手く使えないので、注意しなければならないと思います。
nefe Re: 股関節  /  投稿日時: 2007-11-26 22:05
へりくつ道場白帯
登録日: 2007-10-28
投稿: 7
年齢区分: 15歳〜19歳
バレー暦: 1〜5年
性別: 男性
詳しい解説本当にありがとうございます。
わかりやすくて助かります。
参考にさしてもらいます。
本当にありがとうございました!
Re: 股関節  /  投稿日時: 2007-11-27 0:41
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-9
投稿: 339
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
引用:
オリビアさんは書きました:


これはある選手の踏み切りの直前から直後の画像です。たいていの選手はこんな感じで跳び上がると思います。

う〜ん、実際の画像からですか・・・
どうも2コマ目に違和感があります。こんなに膝が前に出るのかな?1コマ目(左図)から2コマ目にかけて「膝は曲がって行っている」というのもしっくり来ません。

>もし、左図のままで地面を蹴れば重心が後にあるので、バク転をするように後にもんどりうってしまいます。この重心を足の上に持ってくる重心移動は絶対に必要です。

そうでしょうか?
左図の状態で、足に垂直の床斑力のみが加われば、体は後方に回転するでしょうが、斜め後上方に(重心の方向に)蹴れば回転しないし、前方への運動量(運動エネルギー?)を相殺して真上に跳ぶことに役立つのではないでしょうか?

たぶん、昔オリビアさんにいただいた画像からです。
かなり幅跳びをしていますが、それでも「膝が前に出て行きながら曲がっていく」ということが考えにくい画像です。

引用:
以上を考えていくと、選手により筋肉の付き方が違うことなども考慮しなければならないと思います。殿筋やハムストリングスが弱い選手に沈み込みの少ない股関節優位のジャンプを教えても余り跳べないと思います。そういう選手には大腿前面の筋肉を重視したジャンプを勧めた方が良いのではないでしょうか。
股関節を上手く使うためには殿筋やハムストリングスの強化をするとともにジャンプの時の沈み込みを色々と変化させて試してみて、自分に合った(最も高く跳べる)ジャンプの仕方を探していくことが重要と思います。結局はその選手に見合った大腿前後のバランスで跳ぶことだと思います。いずれにしても重心の位置が足よりも後に残る「腰掛け型」のジャンプでは股関節も膝関節もどちらも上手く使えないので、注意しなければならないと思います。

この結論には、全く異論はないのですが、・・・。
オリビア Re: 股関節  /  投稿日時: 2007-11-27 1:50
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-5
投稿: 352
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
引用:

Tさんは書きました:
どうも2コマ目に違和感があります。こんなに膝が前に出るのかな?1コマ目(左図)から2コマ目にかけて「膝は曲がって行っている」というのもしっくり来ません。

これはモデルさんがおりまして、著作権を配慮して写真を出しませんでしたが(古い本ではありますが)、ポーザーではかなり正確に再現しております。確かにちょっと脛骨の前傾が強すぎるようですが…。

引用:

左図の状態で、足に垂直の床斑力のみが加われば、体は後方に回転するでしょうが、斜め後上方に(重心の方向に)蹴れば回転しないし、前方への運動量(運動エネルギー?)を相殺して真上に跳ぶことに役立つのではないでしょうか?

この話も「跳ぶ科学」(大修館書店)に出てくる重心位置と蹴り位置の関係で出て来る話です。「前方に助走した後、左図のように重心が後方に残った状態」で斜め後上方に跳ぶことは実際問題として可能でしょうか?他の競技、たとえば体操でも結構ですから、その例がありましたら、画像か何かでお示しいただけますでしょうか?(頭で考えるだけではさも出来そうな話ですが…)
Re: 股関節  /  投稿日時: 2007-11-30 0:15
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-9
投稿: 339
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
オリビアさん、こんばんは

>「前方に助走した後、左図のように重心が後方に残った状態」で斜め後上方に跳ぶことは実際問題として可能でしょうか?

「左図のように重心が後方に残った状態で跳ぶ」というのは、左図のような状態のまま離地するということでしたら、あり得ませんね。

「蹴る」という言葉のとらえ方かもしれませんが、「地面を蹴って離陸する」という意味にとらえれば、真上に跳ぶためには離陸直前の重心位置が、接地点の真上にあるということを言っているのだと理解できます。

しかしながら、出していただいた中図では、大きく膝が曲がっている状態で(離陸までかなりの時間がある状態で)重心が接地点の真上にあるように見えます。

ここで、真上に跳び上がるためには中図のような状態を経なければならないのかどうかが問題になってきます。そうおっしゃっているわけではないのかもしれませんが、そのように取ってしまいました。勘違いなら、お許し下さい。

中図についての違和感は、この姿勢が「膝中心のスクワット」の時のものと同じだということと(というわけで「股関節」というテーマに関係しています)、両足が接地したとき、普通多くの場合は左足が右足よりも前に出ているのに、この図では完全に揃っているということです。このタイミングで左足が前にあれば、下図のように重心は接地点の中心よりも後ろに位置すると思います。

オリビア Re: 股関節  /  投稿日時: 2007-12-1 8:32
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-5
投稿: 352
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
Tさん こんにちは

レスありがとうございます。しっかりと考えてまた、お返事したいのですが、如何せん時間が…。今日の試合会場に資料を持ち込んで勉強したいと思いますが、今日の対戦カードからしてどっぷりと試合に入ってしまいそうです。

さて、一点だけ。Tさんがお出しした写真ですが、これはまだ、床からの離地まで時間がある段階で、この後も離地までの間に重心の前方移動が起きて、離地の時は重心が蹴る足の上にある可能性があるのではないかと思っております。つまり、あの写真の時はまだ運動の移行相であるのだと…。

スミマセン、お時間を下さい。
Re: 股関節  /  投稿日時: 2007-12-1 23:22
へりくつ道場師範
登録日: 2006-1-9
投稿: 339
年齢区分: 20歳以上
バレー暦: ウン十年
性別: 男性
引用:
オリビアさんは書きました:

Tさんがお出しした写真ですが、これはまだ、床からの離地まで時間がある段階で、この後も離地までの間に重心の前方移動が起きて、離地の時は重心が蹴る足の上にある可能性があるのではないかと思っております。つまり、あの写真の時はまだ運動の移行相であるのだと…。

実は私の言いたいところも同じなのだと思います。

つまり、オリビアさんの図の2番目も「床からの離地まで時間がある段階で、この後も離地までの間に重心の前方移動が起きて、離地の時は重心が」もっと前にあるのが自然なのでは?

私の出した写真も両腕の位置から見るとオリビアさんのと同じくらいのタイミングだろうと思います。このタイミングで足の真上に股関節があり、その真上に重心があるというのは股関節をしっかり使うジャンプとは合わないような気がします。
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